100Beers on Tap
~ポパイのこだわり~
『届いた樽そのまま繋いだだけで、旨いビールが出てくるわけないだろ!!』先代のマスターによく怒鳴られていました。
そうなんです。私たちが扱うクラフトビールは、醸造所から届いた樽をそのまま繋いでも、美味しい状態では出せません。
ポパイでは、専属のセラーマンが日々徹底した管理を行い、最も美味しい状態でビールを提供しています。
ポパイのこだわりをご紹介いたします。
洗浄
『美味しいビールの為に!毎日水洗浄をしましょう!』なんて巷では言われているようですが、ポパイでは全てのビールホースに毎日水通しをするような事はしません。なぜなら、ビールヘッドの付け外しがビールの劣化につながるから。ポパイのビールは、ホースごとセラーに入っています。樽もホースも同じ状態で保存されています。なので、毎日の管理は営業後TAP側から水を流すだけ。これはTAPに付着しているビールを洗い流し、清潔な状態を保つ為です。
洗浄
TAPやビールホースの洗浄は、定期的に行います。ビールホースに薬剤を通し、TAPを分解して洗浄します。もちろん薬剤を流した後は、十分に水を流し、最後に経験を積んだセラーマンがその水を飲んで、薬剤の残留がないことをしっかりと確認していますのでご安心を。
ガス圧
~安定ガス~
ポパイには、100本のTAPがありますが全てのTAPにビールをつなぐ事はしません。なぜならそれは、このレギュレータを一度設定したら動かさない“安定ガス”を作り出す事に由来します。ビールはそれぞれ美味しいガスの量があります。そのガスの量にあった圧力でビールを押し出す事で、ビールは美味しい状態で注ぐ事が出来ます。
一度設定したガス圧をビールを変える度に変えてしまっては、安定したガス圧を保つことが出来ない為、TAPに余裕を持たせて、新しいビールを繋ぐときは、そのビールが一番美味しく提供できるガス圧のTAPを選択出来るようにしています。
ガス圧
~ガス圧の調整~
『ポパイのビールには泡がない』
先代のマスターがビールを始めた頃は、泡のないビールがとても衝撃的だったようで、当時は、よくこんな事を言われていたようです。ポパイのビールは、泡がないのではなく、正確には泡を立てずに注ぐ事が出来るのです。それは、ビールに含まれているガスの量とビールを押すガス圧がしっかりと調整出来ているから、意図しない泡が出来ないのです。泡を立てようと思えばいくらでも立てられますが、それは、ビールスタイルによっては、あえてしていません。ホップが特徴のエールビールは泡を立ててしまう(泡が立ってしまう)と渋みが強くなり、アフターテイストが全て一緒になってしまいます。
なので、エールビールの取り扱いが多いポパイでは、泡のないビールが多数を占めています。
それもこれも、すべてちゃんとしたガス圧の調整があっての事なんです。
樽の状態
スパゲティーの様に絡まったビールホース。
それぞれどこに繋がっているか分かるのは、セラーマンだけです。また、樽の状態を調整するのも、セラーマンの重要な仕事です。小麦を使ったビールの濁りを毎日同じ状態に保つ。濁らせてはいけないビールは、絶対に動かさないなど、その樽が一番美味しい状態になるようにセラーマンが一つずつ、ビールの樽の状態をコントロールします。
グラスの選択
クラフトビールの楽しみは、多種多様な味わいにあります。カウンターの天井に吊り下げられた様々なグラスは、それらを最大限の美味しさに引き出すためにあります。ポパイでは、それぞれのビールが一番美味しく飲めるグラスを、それぞれのグラスでテイスティングして、選択しています。
このようにして、ポパイではお客様に一番美味しい状態でビールを楽しんで頂くために、日々取り組んでいます。